2008'03.27.Thu
なんか書いてます。
続き? なぁにそれ?
________
Prologue(1):プロローグ(1)
狭い、戦闘機のコクピットの中にいた。
空には月が浮かんでいて、眼下には黒い海の代わりに白い雲が広がっていた。
あたりを見回しても、僚機の姿は見あたらない。飛んでいるのは、この一機だけだ。
一人、月の下を飛んでいる。
どうして僚機がいないのか。
墜とされたから。
どうして墜とされたのか。
俺の判断ミス。
最高のチームだった。個々人の技量もすばらしかったが、何よりチームワークが良かった。切れ者揃いだったのかもしれない。
戦場ではいいヤツから先に死んでいく。生き残るのはいつも嫌いなヤツばかりだ。
エルロンを切って機体を右にバンクさせ、雲の上まで降りていく。
白いふわふわの上を滑るように飛んだ。無線はオフのまま。
まったく最悪の気分だった。こんな気分は、もう二度と味わいたくない。
いっそのこと、このまま海に飛び込んでやろうか。
そんな事も考えたが、最後にはちゃんと基地に着陸していた。
こんな気持ちのまま死にたくない、なんて思ったんだと思う。
以来、戦闘機には乗っていない。
続き? なぁにそれ?
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Prologue(1):プロローグ(1)
狭い、戦闘機のコクピットの中にいた。
空には月が浮かんでいて、眼下には黒い海の代わりに白い雲が広がっていた。
あたりを見回しても、僚機の姿は見あたらない。飛んでいるのは、この一機だけだ。
一人、月の下を飛んでいる。
どうして僚機がいないのか。
墜とされたから。
どうして墜とされたのか。
俺の判断ミス。
最高のチームだった。個々人の技量もすばらしかったが、何よりチームワークが良かった。切れ者揃いだったのかもしれない。
戦場ではいいヤツから先に死んでいく。生き残るのはいつも嫌いなヤツばかりだ。
エルロンを切って機体を右にバンクさせ、雲の上まで降りていく。
白いふわふわの上を滑るように飛んだ。無線はオフのまま。
まったく最悪の気分だった。こんな気分は、もう二度と味わいたくない。
いっそのこと、このまま海に飛び込んでやろうか。
そんな事も考えたが、最後にはちゃんと基地に着陸していた。
こんな気持ちのまま死にたくない、なんて思ったんだと思う。
以来、戦闘機には乗っていない。
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